そして15分後。 繭が制服に着替えて 美術室に来た。 カタッ 小さな音をたてて 繭が僕の横に座った。 「今度は何描くの?」 「風景画だよ」 「そんなのわかってる どんな風景画描くのって 聞いてるの!」 「丘」 「丘?なんで丘?」 「今いる僕の場所っぽいから」 「何それ」 あぁ。繭が僕の隣にいる。 他の人の声は雑音にしか 聞こえない。 でも繭の声は違う。 全然うるさくなんかない。