ボクらのツバサ



彼女なりに俺の事を気遣ってくれているのだろう…


握ってくれた手が、まだ微かだが、震えている。


でも、その震えも、少しずつ治まっていくのを感じた。


「…それに、私がクラスから浮き始めた頃、みんなが無視していったけど……
拓真、時々私に話しかけてくれたでしょ? 私ね、あの時、すごく嬉しかったんだよ?」


なんて言う浅月に、俺は嬉しくて泣きそうになった。


「そう言ってくれると助かるよ…。 サンキューな、浅月…」


彼女の言葉に安心した俺は浅月に笑顔でお礼を言う。


すると彼女は少し戸惑ったような表情を見せた…