「拓真…、浅月って金ヅチだったっけ?」
陵が、俺にだけ聞こえるように、小さな声で聞いてきた。
「いや…、中学ん時は体育でプール入ってたよ…」
「ふーん…。ってことは、卒業してから転校してくる間に何かあったって事か?」
「…………」
俺は、陵の言葉に“ドクン"と心臓が跳ね上がった気がした…。
俺の顔が強張っているのに気付いた陵は「…お前がそんな顔したって仕方ないだろ?」と肩をポンと叩いてくれた。
陵の言うように、俺が考えていても仕方がない。
だから、気持ちを切り替えようとしたが、どうしても、中学の時の出来事が、脳裏にチラつき、1人モヤモヤとしていた……。
