ボクらのツバサ



何かの聞き間違いじゃないだろうか…


そうであって欲しい…


俺がそんな事を考えていると、浅月はさらに頬を赤くした。


「だ、だからね。久瀬って何か欲しい物ないかなって…ほら、11月って久瀬の誕生日じゃない?だからね…」


最初は勢いよく話していた浅月だったが、恥ずかしくなったのか、語尾が段々小さくなっていく…


けど、そんな浅月の言葉も、今の俺には届かなかった。


「……真? ねぇー拓真、聞いてる?」


覗き込むように俺の様子を伺う浅月。


「…えっ?あ、ああ…」


我に返った俺は軽く相づちを打つ。


(…やべぇー。今、どんな顔してた?)