ドク…ドク…ドク。
心臓の音が聞こえる。
静まり返る教室。
小さく深呼吸をして、口を開いた。
「ふっ副担任をすることににゃ…なった、白川、ゆっ柚優ですッよろしくお願いしますっ!!」
ゴンッ!
鈍い音がした。頭がズキズキする。
やってしまった…礼をするのに、勢いつきすぎて、机に思いっきり頭をぶつけた。
「ぶっ!」
「あははっははっ!」
一人が笑いだし、それで吹っ切れたのか、教室が笑い声に包まれた。
恥ずかしくなり、顔が真っ赤になる。
瑠衣先生もクスクスと笑っている。
こんな私が本当に先生をやっていけるのでしょうか?
