「愛羅は、好きな人とか
いないの?」



ママが聞いてきた。



ほんとは…

和哉が好きだよって
言いたい。

でも…

そんなこと言えないよ…。



だからあたしは嘘をついた。




「好きな人なんかいないよ。」




笑いながら。



「そうなの~?
愛羅の恋バナしたかったな~」



ごめんね…





その日の夜中。


事件がおこった。