「愛羅おはよ~」



ママはそう言って抱き着いてくる。



「ママおはよっ」



あたしもママに抱き着く。


和哉はなぜかふて腐れてる…

そんなにママが好きなんだね…

そう思うと、胸が苦しくなった。


ママのことが嫌いなわけじゃない…

ただ…和哉を想うと、胸が苦しくなる…


こんな自分が嫌いだ。



「「いただきまーす。」」


「はーい♪」



ママは朝から上機嫌。


和哉は…いまだにムスッとしてる。


そんなにヤキモチやかなくてもいいじゃん…。


あたしの胸はさらに痛んだ。



「ごちそうさま…」


あたしは朝ごはんを残した。


「愛羅…もういらないの?」



ママが心配そうに問い掛けてきた。