バッと顔を上げると独り注目されている俺。

周りからクスクス笑い声が聞こえてくる。

いやいや…。

ちょっと待ってくださいって。

俺、そんな話聞いてないんですけど!

担任の顔を見ると悪魔の微笑み。

「最悪だ…。」

この前の春休み補習にいかなかった俺も悪いが、まさかこんな形で仕打ちがくるとは。

俺は今にもこの場から立ち去りたかったがそういうわけにも行かない。

しかたなく返事をして、ステージへとあがる。

「新学期そうそうなんなんだよ…」


ただ、これは序盤にしかならなかった。

もっとすごいことがこれから俺の身に襲い掛かることになるのだ。