隣の魔術師

リリィはキョトンとした顔を俺に向けるとため息をついた。

「文字も読めないんですか?もしかして相当の…」

「どこの文字だよ!?ここは日本ですよ、日本!」

リリィの言葉をさえぎるように声を張り上げる。

こいつ今バカって言おうとしただろ…?

怒りを抑え「はぃ?」と状況が飲み込めていない顔に手紙をつきつけた。

「んじゃ、これが日本語だとおっしゃるんですか?」

手紙を俺の手から乱暴に取り上げるとじっくり見ていた。

そして段々その手が小刻みに震えていた。

「私にも分からないですぅ…。」

ぶわっと涙をあふれさせたので俺もギョっとする。

そのまま静かに泣いてペタンと座ってしまう。

「あの…すいません?」

いかにも俺のせいみたいな雰囲気がでてるので少し問いかけるが反応はなし。