銀河の流星

ひび割れ、崩壊し、地割れを起こし、何もかもを失い。

それでも。

「こっちだ!こっちがまだ安全だぞ!」

警察官でも消防士でもないのに、人々に避難を促す男性。

「大丈夫か?ほら、肩につかまって!」

見ず知らずの傷ついた人間に手を貸す少年。

「下敷きになってるのかっ?待ってろ、俺も取り除くの手伝ってやる!」

避難する足を止めてまで、建物の残骸に挟まれた被災者を救う者。

…勿論彼らも、星食みの姿は目撃している。

あの圧倒的な姿を目の当たりにしている。

人類では対抗できないのではないか。

それ程の威圧的な怪物の異形。

それでも尚、誰も絶望はしていない。

これ程の災厄に見舞われても尚、人々は生きる希望を捨てていない。

助け合い、信じあい、手を取り合って。

人類は困難に立ち向かい、また立ち上がろうとしている!