銀河の流星

ポーラは星の巫女。

物言わぬ動物や植物、惑星そのものの『声』をも聞く事が出来る特殊能力を持つ。

「では、惑星の『声』か?」

流星の問いかけに、ポーラはフルフルと首を横に振る。

「わかりませんの…ただ、さっきから、ずっと『声』がどこかから聞こえてきていますの…」

両手で耳を塞ぎ、それでも遮れない『声』をポーラは言葉にする。

「『腹減った』『腹減った』『足りない』『物足りない』『もっと食う』『もっと食う』『全て』『何もかも』」

そこで一旦言葉を切り、小刻みに震えながら。

「『食らい尽くす』」

ポーラは真っ青になった唇で再び言葉を紡いだ。