銀河の流星

大振りの右の拳は空を切る。

「そうは言うがな、星乃」

回避しながら流星は言う。

「人間は地球を散々穿り返して資源という資源を奪い、枯渇させ、最早資源がないと知るとその地球を捨て、今度はこの惑星に来た。そして同じ事を繰り返そうとする。勝手とは思わんか?無責任とは思わんか?」

「捨てたんじゃないわよ!」

星乃は叫ぶ。

「人間は地球を再生させる間の仮の住まいとしてこのソラリスを選んだだけ!自分達がしでかした過ちを償う為に、今は地球を休ませようとしているだけなの!」

『テラフォーミング』という技術がある。

人為的に惑星の環境を変化させ、人類の住める星に改造する事。

本来は地球以外の惑星に対して使用される技術だが、人類はこの技術を応用して公害などで汚染され、資源を掘り尽くされて傷ついた地球を再生させようとしている。

ソラリスにやって来た開拓民達は、その仮の住まいとしてこの惑星を開拓しているだけなのだ。