銀河の流星

『星乃さん、流星さんをご存知なんですか?』

「ええまぁ、ちょっとね!」

言うが早いか、星乃は四駆の運転席に飛び乗っていた。

キーを捻ると轟く凶暴なエンジン音。

流星がいるという事は、ポーラもまたあの断崖絶壁の荒野にいる筈だ。

ここからだと50キロはある。

話している暇があったら急がないと…!

『実は流星さんとちょっと揉めておりまして…』

「ええ、大体わかるわ」

アクセルをベタ踏みすると、鈍重そうな外見に似合わない速度で四駆は走り出す。

片手は携帯、片手はハンドル。

それでも星乃は巧みなハンドル捌きで通行人や他車を回避しながら、高速で街中を走行した。

「ちょっと運転に集中するから、一旦電話切るわよ。すぐに行くから何とか持ち堪えて、いいわねっ?」

『はい、お待ちしておりますの~』

緊張感のない間延びした声で、ポーラは電話を切った。