この世の果てまで荒野なのではないか。

そう思わせるほどに切り立った岩場ばかりが続く。

ソラリスは雄大な大自然をまだ手付かずのまま多く残している。

それは樹海であったり、大瀑布であったり、砂漠であったり、大河であったり。

およそ考えられるあらゆる自然の情景が、この惑星のいたる所に太古の昔から存在している。

流星が立つこの絶壁も、遥か昔は高く聳え立つ岩山だった。

強風と豪雨に晒され、長い年月をかけて削り取られ、現在の絶壁の形となったのだ。

時間、そして自然。

その力の驚異に流星は時折感嘆の息を吐く。

そして惜しいと思うのだ。

人間どもさえ来なければ、このソラリスの大自然も永遠に残されていたのにと。