携帯電話を切り、懐にしまい。

ポーラは真剣な眼差しで翠玉色の空を見上げる。

「私の『教え』が聞き入れて頂けるでしょうか…」

その小さな一歩が、切り立った断崖絶壁へと向けられる。

「今すぐ参りますの…天狐『流星』…」