星乃と別れ、ポーラは一人街の通りへと出る。

静々と歩いている所へ。

「!」

彼女の携帯が鳴った。

着メロが小フーガト短調なのが、如何にも教会に所属する者らしい。

「もしもし、ポーラですの」

彼女は電話に出る。

「ああ、神父様ですか。お疲れ様ですの」

星乃やその他の者と話す時と同様に、柔和な笑顔を浮かべて会話するポーラ。

しかしやがて、その表情が僅かに曇る。

「見つけたのですね…『星に痛みを与える者』を…」