銀河の流星

心を挫く絶望を前にして、人は脆く弱い。

人間の力などちっぽけなものだ。

万能に見えて、人間を凌駕するものなど世の中にはゴマンと存在する。

それでも。

それでも尚。

人間には『希望』がある。

どんなに暗がりの中に叩き落とされても、一筋の光明だけを信じて立ち上がれる。

微かな光だけを頼りに、支えあって生き抜く事が出来る。

人間とは、弱くとも不屈の精神を持つ生き物なのだ。

「諦めないよっ!」

涙は尚止まらず。

しかし星乃は叫ぶ。

「どんなに酷い有り様になっても諦めない!だって、だって私は…」

顔を上げ、拳を握り締める。

「フロンティアスピリットを受け継いだ、開拓民の子だから!」