銀河の流星

銀尾はまだ止まらない。

急加速と急停止、そして急な方向転換。

静と動を音速の速さで繰り返す流星の四尾は、まるで稲妻だ。

ジグザグに空を走り、人間の肉眼などではとても追いきれない速さで複雑な軌跡を描きながら。

「くらえぃっ!」

流星の気合の声と共に、四尾が幾度となく星食みを打ちのめす!

その巨体が傾くほどの威力。

己の数十倍、数百倍の大きさの怪物が、たった四本の尾の攻撃でよろめく。

更に驚くべきはここからだった。

あまりに高速すぎる流星の尾の動きは、空気との摩擦によって高熱の炎を纏う!

銀色の尾が、炎の光まで纏って天空を翔ける。

それは彼の名の通り、まるで四つの流星が空を流れていくかのようだった。

無論見てくれだけではない。

炎を纏う事で威力を増した四つの銀尾は、星食みに打撃と炎の熱という二つの傷を同時に与える!