今日も俺は雪乃と帰る

「ねぇ菊野くん?」

雪乃は申し訳なさそうに俺の名前を呼ぶ

「あのね?どうして私の傍に居てくれるの?」

また、それ?

「そんなの決まってるだろ?」

にっと笑う


いつも言ってんじゃん

申し訳なさそうな顔するなよ

俺が好きで居るんだから



俺はいつもこう言う


「約束だから」


雪乃は

いつも約束ってなに?と聞いてくる

でも俺は言わない

なんでだろう



俺自身

わかんねぇよ


言うことが出来ない代わりに

俺は別の言葉を口にする


「ごめんな」




本当に好きだから

俺のこと忘れてても

大好きだから





そんな顔するなよ