雪乃は俺が手を離して空いた手が 俺の服の裾をしっかりと握っていた その姿にまた、胸が痛む 雪乃 思い出さなくってもいいから 俺の傍に居て? 誰にも渡したくない 俺の所為でこんな目にあったんだ 責任取らせてくれよ じゃないと..........嫌だ........ 本音を言ったら、 《思い出して欲しい。一緒に出掛けたい》 そんな気持ちでいっぱいだった でもそれは我儘だから ごめんな 雪乃 ごめんなさい 雪乃のお母さん 雪乃のお父さん