また、その言葉?

雪乃の幸せは雪乃が決める

 

雪乃の幸せって

雪乃のことこんなに思ってくれる

美優ちゃんと亜樹ちゃんが居ることじゃない?

その幸せじゃないのかよ

それならなんなんだよ



"頭の中はグルグル言葉が廻って"




「.........おいっ!!蓮大丈夫か??」


冬樹の声で俺は現実に引き戻される


「........あ.......あぁ」

さっき叩かれた頬がじわじわと痛みに染まる

「美優ちゃんすげぇ怒ってたな」

「................あぁ。」

「亜樹は、俺と同じこと言ってたな。」

「................あぁ。」

曖昧な返事

冬樹の声は聞こえていないに等しかった

「........蓮........」

ふと、零れる

「なぁ、冬樹.......どうしたらいい?」

ちょっとした、本音

「どう.......ねぇ?昨日も言わなかった?」

「..........話してみ?.........だっけ?」

「そう」

「でも今更、........何話せば良い?」

下唇を噛み締め、俯く

情けない

何も出来ずに只、自分の愚かさを味わうばかりだ

「2人で、........2人で話してみろよ?わかるから」

「何.....をだよ.......」

「んー.....自分の此処に聞いてみれば?」


そう言って胸をトントンと、叩く

冬樹、お前にはお見通しかよ.......?


すべてを分かってるように笑う冬樹に


「やっぱ.........お前むかつく」

同じ様に笑って見せた

「おう、知ってるっての!」

「.......だよなぁ。」