パシンッと、乾いた音が響いて。


俺の視界は小さく揺らぐ

美優ちゃんに叩かれて驚きのあまり声も出なかった

目に涙をいっぱい溜めて俺を睨む




「最低!!」



....と、力一杯叫んで。



「..........雪乃が........どれだけっ......」

「..........っ、」

昨日の出来事

鮮明に脳に浮かぶ



「........苦しんでるのが、............わかる??」

 苦 し ん で る ?

何で?

俺と別れて正解だろ?





こんな俺はお前には必要ない

後から教室に入ってきた

2人の女の子

「.......帰ろう」



雪乃は悲しげに俺を見て

美優ちゃんを宥める様に帰ろうと言った

渋々、美優ちゃんは俺に背を向けて雪乃の方に戻っていった