浮気な彼





俺は思い知らされた

雪乃にどれだけ辛い思いをさせていたか

なんて馬鹿なことをしていたのだろう俺は

こんなに愛する人を苦しめていたなんて

 




俺は、ある一つの決意を言葉にした








「雪乃.....別れようか?....」

 

俺の一言で雪乃は顔を上げた





「ど.........して?.......」

目は潤んでいて顔は赤く

不謹慎にも可愛く見えて、



俺の心を掻き乱す

そんな目で見るなよ

決意が揺らぐじゃんか



「俺さ、お前に合ってねぇんじゃねぇかなって」

「.......そ、んなっ.......事っ.....」

「俺はお前を傷つける事しかしてない俺はお前を幸せに、出来る訳無かったんだよ、元々........だから........な??」

 


"わかって?"そう、催促する様に言った

それでも、雪乃の表情は可愛くて、今すぐにでも抱き締めたくて、

でもそれは、叶わない事だから、もう終わった事なんだ





"雪乃幸せになって"




「やだ........やだよっ.....菊野くっ....ん.......行かないでっ......!!........」

「.........っ.......」

名前を、

呼んでくれた、





「ありがとな雪乃」

泣きじゃくる雪乃に笑顔を向けて、

ありがとう、と感謝の言葉を伝えた

それと、.......ごめんな?


お前のお願い叶えられなくて