「っ.......?!.........なんだよこれ....」

俺が不満な声を漏らした理由は

メールだった。



《少し.....だけ、少しだけ.....距離を置かして下さい.....!.....ごめんなさい》



そう言った雪乃からのメール。


驚いていると隣から携帯を覗かれた

「あーあ、残念だな蓮!」

「うっせぇーよ馬鹿」

そう言ってきたのは

宮野冬樹(ミヤノフユキ)

俺の親友?かな

まぁ、頼りにはなると思う.........うん。






「俺さ.......やり過ぎたのか........?.....」

冬樹に顔を向けると心底呆れてる様な表情で、



「はぁ?.....気づくの遅ぇよばーか、」

「.......」

「俺聞いてるんだぜ....?.....亜樹から」

初めて聞く事に少しだけ戸惑う

「.......何を.......?」

「雪乃ちゃん凄く辛い思いをしてるってお前が女の子とキスしてる所も、数え切れないくらい見てる」


やっぱり.......傷ついた?......

冬樹は続けた



「でもな?雪乃ちゃん.......こう言ったらしいぜ?『あの人に嫌われたくないから見てない振りするの.......隣に居て欲しいから何も言わない、言えないよ.........だって、好きだから。......これくらいどうってことないよっ!』って、笑顔で言ったんだ.......お前さ雪乃ちゃんの気持ち考えろよ.....!」


「っ.......!!.......」

 

冬樹の言った通りだった、

何も考えずに、ただただ、自分の為だけに動いてた....