好きでも、嫌いでもない



「百合?どうした?」


「え!?いや??
なんにもないから…
帰ろうよ!
婚姻届取りに行かなきゃ!!」


俊ちゃんの顔が目の前にきて
びっくりしたあたしは
慌てて部屋を出ようとする。


どきどきどき…


「どきどきするじゃん…」

俊ちゃんには
聞こえないくらいの声で言った。


「さ…百合,行くよ」


「うん…」