▼You LOVE me



え、声を上げながら満面の笑みでゆみの視線をたどる。


「ひろむーっ!!」


私のほうをチラッと見て、一瞬申し訳なさそうな顔をしたかと思えば、私と同じように満面の笑みで彼のもとに駆けていった。


口角と共に顔が徐々に下がっていき、しわくちゃのあめを見つめた。


なんだよ。
なんだよ。なんだよ。

どーせ今頃ボタンねだられてニヤニヤしてんだろ?

私のことなんて頭の中にないんでしょ?


しわくちゃのあめが私の心をうつしているようで、悲しさを通りこして怒りが湧いてきた。