「卒業生が退場します。」 それでも時間は進むもので、この時間が終わったらもうここで会うことはない。 会場全体が拍手にのまれて、私も大きく大きく拍手をした。 「あきなっ!」 名前を呼ばれ顔を上げると同時に赤い小さなものが飛んできた。 私が大好きなりんご味のあめだった。 後ろを振り返るとあの人が小さく笑ってあほと言っている。 こんなの… ドキドキしないわけないじゃん………。