「もしかして最寄り駅まで車で何十分ってかかって、バスなんか1時間に1本あるか無いかとかで、猪とか出るようなところに住んでたのか!?」
幸太の目が何故かキラキラしているように見えたのだが気のせいだろうか…。
そしてここまで事細かに言われるとなんかむかつく。
「まさにそのような所に住んでましたよー(棒読み)」
「俺、そういうのドラマとか漫画とかの世界だと思ってたわ…」
幸太は唖然としていた。
「だからこの町ですらあたしにとっては都会なの。」
「ここが、都会…ねぇ…。」
幸太は吟味するように窓の外を見た。
「うるさいなー!あたしにとっては都会なんだもん!」

