『いらっしゃいませー!』 店員さんの声が聞こえる。 ここでも幸太はドアを開けてくれた。 『2名様でしょうか?』 「あ、はい。」 あたしは答えた。 『こちらの席へどうぞー。』 ──────────────── 「俺、ファミレスとか久しぶりに来たわ。」 「そうなんだー!あたしも久しぶりかな。実家の周りにファミレス無かったし。」 「へぇー。住宅街とかに住んでたのか?」 「いやいや!住宅街どころかすっごいド田舎に住んでたんだよー。」 「え。」 幸太は素で驚いていた。