しっとりと色気のある声…。 「久美さん」 目を開けると、そこには久美さんがいた。 旦那がヤクザの組長で、正真正銘の姐さんだ。 オレや佑斗を可愛がってくれている。 「フラれちゃったね」 色気のある笑顔で、オレ首に手をまわす。 「見てたんですか?」 「見てた。あの女の子が、ウワサの佑斗の婚約者なんだ?」 そう言いながら、久美さんはオレの顔にすり寄った。