店内は薄暗く、オレンジ色の光で包まれていた。 「人の顔もよく分からないね」 由奈は、もの珍しそうに辺りを見回しながら、オレの手をぎゅっと握り締めた。 「どうした?怖い?」 きっと、こういう所は、佑斗が連れて来ないんだろう。 けっこう可愛いとこあるんだな、由奈って。 「慣れないから、雰囲気が・・・」 そう言うと、オレにぴったりとくっついて歩いた。 ほのかに香る花のような甘い匂い。 佑斗が惚れこむのも、何となく分かるかも・・・。