「待っとく…」 由奈は、口をへの字にして、うつむきながらそう言った。 またか…。 お得意の“駄々こね“が始まった。 「待たなくていいから、帰れ。晴彦に来てもらえよ」 こういう時の由奈は、正直疲れるんだよな。 「嫌だ」 ほ~ら。 絶対に素直に聞かない。 「いいから帰れよ」 オレがため息をついたと同時に、由奈の目から涙がこぼれた。