「それくらい拒んでくれねぇと…興奮出来ねぇよな?」
男の顔がゆっくりと近付く。
今どんな状況にいるのか、これからどうなるのか…。今全てを理解した。
あたし…このまま襲われちゃうの?こんな…知らない人に…。
「うぅっ…ぐすっ…」
涙が溢れる。
蓮さん…蓮さんっ……。
恐いよ…恐いよ……。
―チュウゥ…
「んんっ!!?」
首筋を強く吸われる。
チクリと痛みが走った。
「やだ!!!」
「少し静かにしてろよ?」
男はあたしの唇を覆うように口づけた。
ジタバタと動いてもびくともしない。
「!!!!」
そして口の中に何かが侵入してきた。
―ニュル
「…んっ…ふあっん…」
それが舌だと気付いた瞬間、吐き気がした。
気持ち悪い…気持ち悪いよ…。


