一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》



「って…閉めないで下さいよ!!」


すかさず金髪の人がそれを阻止した。


「……………何だ?」

「何だじゃないっすよ!!蓮さんが倉庫に全然来ないから心配したんすよ?」



やっぱり…最近倉庫行ってなかったんだ。いつも家にいたもんね。

「…………悪い。しばらく様子を見てから行く」

「…何の様子っすか…」



様子……?様子って何の様子だろう…。


「…まさかっ…総長体調が悪いんですか!?」

「…………良好だ」

「じゃ、じゃあなんで…」


あれ……もしかして…。あたしの体調を心配してるのかな?ここ最近あたしにずっとくっついてて数分単位で体調確認されてたし…。

「蓮さん。もしかしてあたしの体調を気にしてる?」


案の定、あたしの言葉に驚いた顔であたしを見ている。


「やっぱり……。ごめんなさい。蓮さんが外に出れなかったのはあたしのせいなんです」


深々と頭を下げた。蓮さんは優しい…。優しいけど、あたしのためなんかに無理はしないでほしい。