一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》



「………11月突入〜…」


カレンダーを見つめながら独り言を呟く。

相変わらず蓮さんは寝てる。最近は倉庫に行ってないみたい。


時刻は午前6時35分。蓮さんを起こすにはまだ早いし…かといってやる事も無い。


―ドンドンドンッ

何をしようかと考えていると、激しく扉を叩く音がした。


「……えっ…?」


慌ててドアに駆け寄る。そっとのぞき穴をのぞくと…。


「…ひっ……」


がらの悪い人達が沢山いた。

借金取り……?


―ドンドンドンッ


「そーうちょーっ!!」

「れーんさーん!!」



あれ?蓮さんの知り合いかな?総長って……。


「…………暴走族の人?」


―ガチャン…キィー


「あ、あのっ…蓮さんの仲間さん…ですか…?」


ドアを開けるとバッと視線があたしに集まる。