一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》



「…だ、大丈夫だよ!ただの貧血だし、なりやすい体質でっ……」

「念のために行っといた方がいいだろ」

「だ、大丈夫だから!ほら、もうこんなに元気だし!」

勢い良く立ち上がると、また眩まいがした。

「…っ……」

「馬鹿野郎っ…無理するな」

崩れ落ちそうになるあたしを、蓮さんが支えてくれた。


「…知り合いに医者がいる。そこならまだやってるから大丈夫だ」

「…でもっ……」

「……………黙れ」


蓮さん怒ってるな…。もう逃げられないよ…。


精一杯の抵抗も虚しく、あたしは病院へ行く事になってしまった。