「……手際良いな」
蓮さんは感心したように言う。
蓮さん……。感心してる場合じゃ無いです。何呑気に見てるんですか。
蓮さん、絶対一人暮らし出来ない。むしろしちゃいけません!気付いたら家と一緒に、自分も燃えてるパターンだよ…。
「…………………」
無言で蓮さんを見つめる。口に出しては言えないから、目で訴えよう。
『火に触るのは止めなさい』
「…何か言いたそうだな」
以心伝心かな?あたしが何か言いたそうだって気付いてくれた。
「…それで、蓮さんは倉庫に住んでるの?」
蓮さんの話には触れず、話を逸らした。
問い詰められたら困るしね。口が裂けても、『火に触るのは止めなさい』とか偉そうな事言えないもん。
「…あ?あぁ…ほぼ倉庫だな」
倉庫……。倉庫って…あの倉庫っ!?狭くて薄暗い………倉庫…?良くマンションとかにもれなく付いてくる物置の…………。


