今日は先輩のいない日。
なんたってあの憎たらしい学校行事の一つ。
修学旅行。
朝、先輩に「ばいばい(´;ω;`)」って言ってきた。
先輩と離れてまだ30分しか経ってないけど会いたい。
だからそんな時用に待ち受け画面を先輩に変えておいた。
・・・そういえば先輩、呼び捨てとタメ語で赤くなっちゃって・・・かわいいなぁ。
あたしは画面越しにニヤニヤしてたら携帯を奪われた。
「返してーーー!」
携帯を取り返そうと後ろを向くと・・・
「栞!?」
「なぁ~にニヤニヤしてんの~?」
「してないしてない」
「どれどれぇ~?」
そう言って栞に見られた待ち受け。
「よかったじゃ~ん!付き合ったんだね!」
「うん!」
そういって二人で騒いでると翔子と千可とさゆりが来た。
「何々!?」
「さえが付き合ったんだって~」
「『まじでー!?』」
「うん!」
あたしはピースをした。
「やったじゃん!」
翔子は抱き着いてくる。
「嘘!えっ!やばっ!おめでと!」
千可はすごい驚いてる。
「お幸せに~」
さゆりなんてにやけてる。
「これでみんな彼氏できたね」
え!?
「栞も?」
「うぃーす!」
すごい!
「誰々?!」
「・・・奏多」
奏多!?
すごっ!あのモテモテ君・・。
「で、どっちから?」
「栞から」
「やるね~」
「翔子は?」
「あたしからだよ~」
「おぉ!
「千可は?」
「あっちからー!!」
「どんな感じ?」
「秘密~」
「さゆりは?」
「あっちだよ★」
「いいね~」
栞と翔子は勇気あるね!
頑張った頑張った!

キーンコーンカーンコーン。
チャイムだ。
「じゃあそろそろ部活行くね!」
みんながどんどん去っていく。
そうだった。
部活あるんだった。
みんなと話してるのが楽しくて・・・忘れてた。