みんなが食べ終わってお風呂に入ってる内にあたしは食器を洗った。
それにしても、みんなよく食べるな。
やっぱりそんなにお腹すくんだね。
そんなことをいろいろ考えてたら意外と早く洗物が終わった。
みんな疲れてるだろうからあたしは今日買った高いアイスを用意した。
「みんなー!アイスあるよー!」
あたしがそう大声で言うとみんなが走ってきた。
「食べていいの!?」
「うん」
「よっしゃー!俺イチゴー!」
次々とアイスがなくなっていく。
あっという間に残り2つ。
誰かな?と思って待ってたら先輩だった。
「俺も貰っていいの?」
「いいですよー」
残りはチョコとイチゴ。
先輩はどっちの味が好きなのかな?
「ん―・・・じゃあ俺はイチゴ」
「どうぞ~」
か、かわいい!
イチゴだって!味で悩んでる先輩もかわいい!
あたしは残りのチョコを取って座った。
そしたら先輩も隣に座ってアイスを食べ始めた。
「ちょっとちょうだい」
先輩はあたしの方に手を伸ばしてきてちょっとアイスを食べた。
「うまいねー」
「おいしいですねー」
どうしようー!間接キス!
あたしがニコニコしてたら先輩は「さえってすごいおいしそうに食べるね」って笑った。
そ、そうかな?
あたしがアイスをちまちま食べてたら先輩が自分のアイスを差し出してきた。
「俺のもうまいよ」
先輩は「はい」って言ってあたしの口の中にイチゴ味のアイスを入れた。
・・・・やばい。
ちょーおいしい。
先輩が食べさせてくれたからかな。
ドキドキする。先輩・・・反則だよ。
「うまい?」
先輩はあたしの顔をのぞく。
「お、おいしいです」
「でしょ?」
もう・・・いろんな先輩が好きだな。
練習で頑張ってる先輩。
たまに見せる意地悪なところ。
・・・いつだって先輩はあたしを夢中にさせる。
「そろそろ寝るかな」
「もう遅いですしね」
「さえも早く寝ろよ?」
「大丈夫ですよ~」
「なんなら俺と一緒に寝る?」
「せ、先輩とですか!?」
「マジにすんなってー冗談だよ」
「そ、そうですよね」
「明日早いからな」
「はい。おやすみなさい」
「おやすみ」
先輩は自分の部屋に向かった。