「じゃあ早速、教室に行きましょう!」

「あっ、待って!円香!」


マキと同じクラスなのが嬉しくて、いつもなら学校では走らない廊下を走る。

彼女は急いで円香を追いかけた。


(マキちゃんと同じクラス!)


スキップしそうな勢いで走る円香は、マキをすっかり忘れ、置いてきていることにさえ気付いていない。