何故か私、不良の彼女になりました



「聡ー、どうすんのー?」


これで何回目だろうか、先程から愉しそうに彼が答えるのを待っている。

男はもううんざりしていた。

息を吐き出し、金色の髪を掻き上げる。


「……そん時は、バラせばいいだろ」


疲れた、という様子の彼。

しかしその言葉にピクリと眉を反応させる女ひとり。


「…そう。ならその前に息の根を止めるわ」


物騒な発言をさらりと吐いた。それに今度は彼が眉間に皺を寄せる。

その彼女の発言は、円香の耳には一欠片も残らずに全て綺麗に流れた。