何故か私、不良の彼女になりました



「く…、ははは!」


もう耐えられない、と英二は腹を抱えて笑いだした。


「マキちゃん、おもしろっ…」


くくく、と喉を鳴らす男に皺を寄せる。


「はーっ、普通、煮て焼いて喰うって言うんじゃないの?」


そんなに面白かったのだろうか、目に溜まる涙を一指し指で拭う。


「嫌よ。何であたしがアンタみたいなのを喰わなきゃいけないの」


フンと腕を組み、足を肩幅と同じ感覚くらいに広げて、鋭く睨み付ける。


「だってさ、聡」


ポンッと彼の肩を軽く叩く英二。

そんなやりとりが続く中、ひとりだけ無言の人がいた。


(干からびさせたら、ヒュウゥって…小さくなって縮みますよね)


ふむ、と未だ思考を回転させているのは円香だ。

彼女はまだやっていた。