何故か私、不良の彼女になりました



(ど、どうしよ!?)


おろおろと辺りに視線を向ける。

周りは家々。赤い煉瓦、アパート、遠くにはマンションが見えた。空は青く澄み渡っており、このままいけば明日も晴れるであろう。


「……」


(って、違うー!)


うわ、と両手で頭を抱えた。


(そうじゃなくて…、こんなに家があれば喧嘩なんて出来ないだろうし…)


この辺じゃ、知ってる限り路地裏もない。


(…よし、とりあえずは大丈夫な…はず)


ちらり、ふたりを視界に映すと、まだ言い合っている。