次の日。


不良がいるので学校に来たくなかったが、欠席する理由が見当たらないので渋々登校。

マキと話しながらも1−1と書かれているプレートを確認し、教室の扉を開ける。

すると何故か視線がこちらに集中し、物音さえ聞こえないほど静まり返った。


「マ、マキちゃん」

「何…?」


彼女も若干顔が引きつる。


「な、何でこんなことになってるんですか?」


分かっていても答えを求めずにはいられない、とはこのことかと思う。


「…それはね、アイツらのせいだからよ、円香」


(やっぱり……)


ふたりは、はぁと深すぎるため息をつく。