土曜日の朝――――
夕方からバイトでよかったと安心した
こんな泣きはらした目で朝からバイトには行けない
リビングに行くと母がいた
泣きはらした目を見て母は
『ごめんなぁ.......』
と申し訳なさそうに言った
そんな顔をするからまた泣きそうになる
昼過ぎにはみんなリビングに集まった
『答えは決まったか?』
気まずい雰囲気の中、父が聞く
泣きそうな顔、今にも涙がこぼれそう
『お、お母さんとおる....』
『あたしも....お母さん』
香奈の答えに晴も続く
私は....正直答えは出なかった
その時にどちらかの誰もいかなかった方に行こうと思ってた
答えは――――
『あたしお父さん』
これで家族が分かれた
