he in love with me?

 部活のほとんど人たちも帰り、人気の少なくなった裏門。
 日は傾いて、暗くなり始めていたとき、誰かに呼ばれた。
 自分を呼んだのかどうかは分からないけれど、気になったので顔を上げると、

「えっ」

 吏緒くんが、そこにいた。
 思わず漏らした声が、大きくて、なんだか恥ずかしくなった。
 口を両手でさっとふさいで、また俯いた。

「あのさ……」

 その声はなんだか刺々しくて。ゆっくり顔を上げると、怒った顔をしていて、びっくりした。
――あたし、何かやったのかな……
 
 そう不安になっていると、

「チョコ」

 怒った声で、吏緒君が言った。
 声色と言葉の内容がまるきり違って、一瞬理解に遅れた。

「……えっ」