「ハルー!ね、聞いてる?どっちのドレスがいいかなぁ?」
「どっちでも。」
「あっ、今こっち見ずに言ったでしょ!真剣に考えてー!」
ぎゃーぎゃーうるせー。
日曜のこんな天気が良い日に、無理矢理結婚式のドレス選びに付き合わされたこっちの身にもなれっつーの。
しかも周りは結婚を考えてるだけに、お熱いカップルばっかりだし…。
「姉ちゃんもあの旦那さまと来ればいいじゃんか」
俺はため息混じりに言った。
「ケンジさんはお仕事なのー。それにハル、どうせ暇でしょ?大学生なんだから早く彼女作りなさいよー?うふふ」
…うぜー。
彼女なんかいらねーよ。
ばーか。
