文化祭当日。

「…なんでお前ここにいるん?」

「知らねーよ!」

「しかもスーツ姿似合わなー!!」

「うっせーよ!」

なぜかクラス違うのに俺のクラスのカフェにスーツ姿でいる1人の親友、タクト。

「俺の店番まだなんだよ…てか今日一日出番ないからフリーなの!で、その情報がどっからかもれたみたいで、ここに連れてこられたというわけ!」

「まあタクトは容姿いいし女性客のウケはいいかもな」

「……」

タクトはうんざりした顔をした。少ししてからつぶやく。

「…てゆーか、アヤネの希望でもあるけど…」

「あら、そーなん」

意外だった。2人でゆっくり見てまわるのかと思ってた…。

「タクト、着替え終わったー?…ってぶぶっ!!」

「今笑っただろアヤネ!傷つく!」

様子を見に来たアヤネちゃんがタクトを見て吹き出した。

「アヤネちゃんなんかひさしぶりー」

「あ、遠藤くん。タクトスーツ似合わないねー!」

「だよねー!…ぷ」

「グレるぞ俺」