梓遠のツレだーーー


 俺みたいにひねくれてはなさそうだ。


 梓遠はその幼なじみの年子の妹と付き合っているコトを俺に明かした。


 コイツは俺に何の警戒心もなく…ベラベラと自分のコトを話す。



 俺がお前と立場逆なら…今の自分はなかったかな!?


 俺も梓遠みたいにお袋に溺愛されて…素直な人間に育ったのかな!?




 梓遠に対する嫉妬心が芽生えていた。


 何もかも俺よりも恵まれて、幸せな…梓遠。



 俺は梓遠から何もかも奪いたくなったーー