《完》愛さずにはいられない【BL】

 梓遠は何不自由なく育ち…お袋に溺愛されていた。


 梓遠の名前を呼ぶお袋の声は猫撫で声。


 梓遠を息子ではなく自分のオトコのように見ている感じだった。



 俺にそんな風にしたら即…殺すと思うけど…


 傍で見ているだけでも俺は…虫唾が走った。


でも…お袋はすぐさま…仕事で海外ロケに行っちまった。


 梓遠に言われるまま…俺は成田まで見送りにーー


 梓遠は寂しげだったけど…俺は万々歳!!


 一生戻って来なくていい…


 俺はやっぱ…お袋が大嫌いだっ…